AWS解説編。初心者向け第一弾は、EC2(Elastic Compute Cloud)の解説をしたいと思います。
日本では利用者が特に多いと思われるのがEC2です。
と、いうのもいわゆる仮想サーバであるためにこれまでのオンプレミス(以降オンプレ)運用時とほとんど変わらない運用ができるため親和性が高くとっつきやすいのが要因と思われます。
AWSといえばEC2!みたいなイメージの方も多いのではないでしょうか。
さて、そんなEC2とはどんなものなのか?解説していきたいと思います。
結論
- EC2とは、AWS上で使える仮想サーバのこと!
- ハードウェア、ネットワークなどのメンテナンスはAWSが勝手にやってくれる
- OSのイメージも保存できる
- ハードウェアメンテナンスでも原則停止なし!
特徴やサービス内容を上げるときりがないので、代表的な上記の事について順番に解説していきます。
EC2とは、AWS上で使える仮想サーバのこと
これが全てといえば全てです・・・が、それだけだと芸がないのでもう少しだけ解説します。
仮想サーバは、超簡単に言うと1つの物理サーバ(ベアメタル)の中で複数のOSを動かすこと。これをCloud上で行いサービス提供してくれる、というわけです。コレに関しては昔からレンタルサーバとしてさくらインターネットなどでも提供されてるのでイメージがつきやすいのではないでしょうか。
レンタルサーバは基本的に物理サーバをまるごと借りているわけではなく、1つの物理サーバ上に作成されたOSイメージ(仮想サーバ)の1つを借りているのです。
もちろん、プランによっては物理サーバをそのまま専有するプランもあったりします。(EC2だと専有ホスト、とか言ったりしますね)
物理サーバ上には、上記のように複数のイメージ(インスタンスといいます)が同居してますが基本的にマネジメントコンソール等から他人のインスタンスにアクセスすることはできませんので、他人のサーバに接続して情報が見えちゃう、なんてことはありません。
(VPC、セキュリティグループの設定が間違っていたら別)
基本的に操作・確認ができるのは物理サーバ上の自分のインスタンスだけです。
他人のインスタンスが見えてしまったり簡単に接続できちゃったら問題ですよね笑。
ただし、上記に記載したとおり、VPC、セキュリティグループの設定によってはSSH、RDPといった接続が誰でもできてしまうことになるのでセキュリティホールになってしまいますのでEC2を使う際は気をつけてください。
ハードウェア、ネットワークなどのメンテナンスはAWSが勝手にやってくれる
物理サーバはモノですので当然壊れます。
メモリが壊れたり、ストレージが故障することもままあります。
(オンプレミスで運用しているとよくあるかと)
これら、ハードウェアのメンテナンスは全てAWSがやってくれます。
またハードウェアやネットワーク機器で発生するセキュリティホール脆弱性についての対応もAWSがやってくれます。
(ただし、OS以上のレイヤーはユーザがセキュリティ担保する必要あり)
便利ですね~!!
サーバ運用しているとほんとによく壊れるんですよ、特にストレージ。
HDDやSSDなんてゴリゴリ壊れますから結構めんどくさいんですよね。
それらを全てAWSが面倒を見てくれる、ということです。
OSのイメージも保存できる
作成したOSはイメージを保存することで、
- イメージ時点の状態に戻すことができる
- イメージを元に、複数の仮想サーバをかんたんに作成することができる
といったことがクリックひとつで行うことができます。
CLIを使って少しスクリプトを作成すれば何十台ものサーバを一気に作成することもできます。
非常にかんたんにできますので、負荷分散目的で多数運用する際はとても楽です。
ハードウェアメンテナンスでも原則停止なし!
上記の通り、ハードウェアやネットワーク機器はしょっちゅう壊れたり脆弱性が見つかったりしてパッチ当て&再起動、みたいなことは日常茶飯事なわけですが当然その場合もサービス停止することなく対応してくれます。
まとめ
AWS便利。
ただし、EC2のみで運用することはまあないでしょう。
というのもEC2だけだとほとんど何もできないからです。
AWSのサービス自体、単一でどうこうできるものは少ないので他のサービスと組み合わせて使うことが多いです。
また、組み合わせることでパフォーマンスを最大化することができます。
色々なサービスを組み合わせて、是非素晴らしいサービスを作り上げてくださいね。
習うより慣れろでまずは使ってみると良いでしょう!
(ただ、セキュリティはホント気をつけてください。)